TIPS:道路族被害の弊害

道路族がもたらす被害はこれだけに留まりません。

皆さんは自分の家と聞いて、どのような光景を思い描くでしょうか。

家族の団らん。会話もままならないほどの奇声や笑い声が響いています。
ゆっくり休める場所。いつ所有物を壊す轟音が鳴り響くか分かりません。
仕事場にしている方もいるかもしれませんね。在宅理由を勘繰る声が聞こえてきます。
さあ車を出して出かけましょう。数十人集まった大人や子供が一斉にこちらを見て、面倒臭そうに端へ避けます。
さあ我が家へ帰りましょう。あの角を曲がれば家が見えてきます。ボールを追った子供が飛び出してきて、あわや交通事故です。遠巻きにいる保護者は井戸端会議に夢中です。

非常に鬱陶しい横槍を入れてみました。

それぞれの生活があるということ

(以下、一部コメントを一部抜粋)
夜勤終わりや休日は本当に辛いです。』
『ボール遊びと大声でキックボードを何往復もし、車にぶつけ放題騒ぎ放題です。うるさくて家でも休まらず耳栓をして生活しています。近くにボール遊びができる公園もあるし、広い河川敷があるのになぜわざわざ道路でよその家の前や車で遊ぶのか。(中略)人の家や道路を遊び場にしないでほしい。』
心臓の病気があるので、騒音を出されるのは大変困ります。 家で休息できないというのは精神的に辛いです。 しかるべき遊び場で遊んでいたら文句も言いません。 道路で遊ぶ方々が引越されてきてから家が嫌いになりました。』

夜勤の仕事があって昼間は眠っている人、自宅で仕事をしている人、生まれたばかりの赤ちゃん、少しでも休んでおきたい産後のお母さん、体調を崩して寝込んでいる人、病気を患っている人。それぞれにそれぞれの事情があり、それぞれの生活があります

もちろん遊びたい盛りの子供がいるというのも一つの事情ですね。
ただし、これらの事情はすべて能動的に他者に迷惑をかけても良いという免罪符にはなり得ません

例えば、こちらの事情によって思わぬ所で他者に迷惑をかけてしまったと仮定します。
そして誠心誠意謝罪などをした結果、親切心などから「受動的に」許してもらうことが一般的ですし、かくあるべき形ではないでしょうか。

やたら回りくどく書いていますが、日常生活での他者との関わりにおいてよく見られる光景ですよね。

理解が得られないということ

以前の記事で少し触れましたね。
道路族問題は新しい社会問題ですから、それゆえにまだまだ認知度が低く、あまり理解が得られない事も多いです。

(以下、一部コメントを一部抜粋)
『道路族による非常に耐え難い様々な苦痛は被害にあった人でなければ理解してもらえない。』
『引っ越したいけど住宅ローンが多く残っていて引っ越せない。仕事をしているので任意売却もできない。精神科にかかっても理解してもらえない。』

身内にすら分かってもらえない

(以下、一部コメントを一部抜粋)
『共用の私道での遊びなので注意しづらくずっと我慢してきましたが、同じ家族によるものではなく、20年あまりに渡り色んな家族による子供やその親たちによる騒音被害で精神的に苦痛を受けてきました。子供の道路遊びだけでなく、親が大きな声で怒鳴りつける声も酷かったです。そのせいで4年前に大きく鬱状態になり通院しています。今はだいぶ回復してきましたが、ノイローゼは残ってしまいました。引っ越しもできない、夫からも協力をあまり得られなくなり、ますます苦痛が増してきています。いちばん苦しいのは、どこへ相談したらいいのかがわからないこと。近隣に同じ意見を持つ人がいないこと(隣人は我慢してるように思われるが付き合いがない)。少子化によって子供優先の社会ができつつあり、意見が言いにくい。我が家は第一種住居専用地域にあるのに、なぜ音のことで悩まなければいけないのか辛いものがあります。一度謝ってくれた家族はしばらく静かにしてくれましたが、今はまた近所や友達を呼んで道路遊びをさせています。最近は、20年前に子供だった子が結婚し、その子供(幼児)を連れてきて、うちの前で遊ばせています。エンドレスループで気が狂いそうになることもあります。外出したりヘッドフォンをしたりしても一時的で、もう取り返しがつかないくらいの健康被害を受けています。間に立ってくれる第三者に助けてほしいです。』
『私の場合は、袋小路になった私道での道路族の悩みです。 四軒の家が固まって建てられていて、我が家以外の三軒は道路族。 毎日数時間、2人から、多いと10人程度の子供が大人と一緒に奇声をあげ騒ぎます。(家族ぐるみで友人を連れてきます) ボール遊び、サッカーも行われますし、三輪車や自転車を縦横無尽に乗り回し、 もちろん我が家の敷地へも入ってきます。 バーベキュー、ピクニック、花火、なんでもござれです。 隣の月極駐車場へも侵入し親子でサッカーをしていることもあります。 車がたくさん停まっているのですが、、。 井戸端会議、休日のバーベキューや飲み会に参加しない子無しの我が家は陰口を叩かれているようです。 引っ越したいですが現実的には難しく、 また日中家にいない主人には理解を得られません。 騒音がしんどいこともありますが、それ以上に、非常識な三軒に囲まれた中生活することが苦しいです。 井戸端会議の中、横を通り家を出るのも胸が苦しくなり怖いです。 なので、いないタイミングを見計らい生活し、 朝早く、また夜遅く、にしか家を出られません。 もうこんな生活嫌です。辛いです。』
『まず、こういったアンケートを提案していただきまして、ありがとうございました。 私の住んでいる新興住宅地は、子供だから何をしても許されると、思っている親が多い。 そして、冷静に「(私の)家の前で、ボール遊びしないで、近くの公園か近くの学校に行ってもらえます?」と、お願いしたところ、次の日から、悪口を言いふらされております。 そして、前に住むお宅は、毎日のようにサッカーボールを全力で壁当てし、うちの車にも当たり、窓にも、凄い音であたり、ご近所なので、10年我慢しましたが、体を壊し、ボールの音が聞こえると動悸がするようになり、冷静にお願いにあがりましたが、「うちの子の将来責任とってくれるの!!!?」と、切れられその後も続きました。 警察、自治会、学校、市役所…あらゆるところに相談しましが、全くとりあってもらえず、死んだ方が楽になると思って包丁を手首に当てていた事もありました。 そんな時に、主人が注意をしてくれました。が、全くやめる気配はありませんでした。 自治会では、回覧板を回してくれるようになり、うちだけが困っていたのではなかったようでした。 今は、子供達が少しだけ大きくなり、なくなっている訳ではありませんが、前ほどではなくなりました。 ただその後、ストレスからか、喘息になりボール遊びしていないのに、ボールのつく音が聞こえるようになりました。 私の様な方々を増やしたくないので、こちらのアンケートに、答えさせていただきました。 ありがとうございました。』

近年では国が定める騒音規制法などに則った基準のもと騒音を規制するという動きも強まっています。

その一方で、特に生活騒音という事案においては各々の体感によって異なるという認識が根深く、規制はおろか第三者の理解が得られづらい場合が多いのです。

もしかすると本当に、実際に何時間も何日間も何年間も同じ体験をすることでしか被害者当人の気持ちを真に理解する方法はないのかもしれません。

これは道路族被害においても、それがたとえ身内であっても例外ではなく、出来ることならご近所トラブルを避けたい気持ちともあいまって、たった一人で思い悩んだすえ気を病み、うつになってしまう道路族被害者も少なくありません。

そもそも順序が違います

道路族問題においては、道路族=子供もしくは親子という印象が強いためか、

道路族問題を取り上げるに際し相反する人物像として独身者や子供を持たない夫婦を据え、彼らを勝手に子供嫌いと決めつけた上で「子供嫌いの一方的な言いがかり」というような間違った認識をした挙句、「社会的弱者である子供を非難するなんて!」と糾弾されてしまうこと

がままあります。

こと道路族に関しては注意を受ければ逆ギレや嫌がらせなどを行ってしまう様子を見るに弱者と呼ぶにはあまりにもたくましいですし、独身者や子供を持たない夫婦にとっては風評被害も甚だしいですよね…。

そもそも「道路族=子供もしくは親子」という部分から前提が間違っているのです。

道路族とは、主に住宅街の道路において違法性・危険性および近隣住民への配慮などを軽視し子供を遊ばせる保護者と、野放図に遊ぶ子供たちを指します。

決してルールを守った上で子育てをされている大多数の親子を指し示す言葉ではありません

しかし、元々は子供が好きだったにも関わらず、道路族被害を受けることで子供全体が苦手になってしまったという人もいます。もちろんみずから望んでそうなってしまった訳ではないのですが、上記のようにこれを咎める意見によってさらに憔悴してしまうという悪循環を生むことも、道路族被害の弊害と言えるでしょう。

(以下、一部コメントを一部抜粋)
『新興住宅が自宅の奥にできてから悩まされています。敷地侵入、車にボールをぶつけるのは当たり前。防犯ブザーをおもしろがって鳴らしたり、子供特有の大声と、キックボードで道路をいったりきたりでゆっくり過ごすこともできず本当に迷惑しております。(中略)親道路族のおかげで子供が大嫌いになり、(中略)そんな自分にも疲れてきています…。』

子供を持つことを悲観してしまう人も

(以下、一部コメントを一部抜粋)
『小さな駐車場で春はBBQ夏は朝から夕方までビニールプール秋、冬は道路で運動会、敷地内侵入、騒音、奇声、家の中でも朝から寝るまで家の中でもドントンドンドン。 自宅で仕事をしてるので精神病みます。夢のマイホームが後悔ばかりです。道路族と一緒に遊ばせたくないし、ママ友にもなりたくないし子供も諦めました。』
道路族の被害にあってから子供をほしいと思えなくなりました。道路族問題も、ある意味少子化の原因になっていくのでは?』

少し話が飛躍しているようにも思えますが、子育て世帯の苦悩を慮ると、道路族被害が一つのきっかけになることも不思議ではないのかもしれません。非常に残念なことではありますが…。

マイホームを手放し、引っ越しを余儀なくされる

大切な家や、慣れ親しんだ土地など、これまでの生活を手放してまで引っ越しを決意する方も決してまれではありません。

(以下、一部コメントを一部抜粋)
たまりかねて、引っ越ししました。今は、快適ですが、何故私達が、引っ越ししなければいけないのか?と、時々考えて、涙します。もう、高齢で、買い替えは無理なので、賃貸で、かなりの出費です。今後のことを考えると、これでよかったのかな?と、また涙します。』
『うちには一歳の子どもがいまして、年子を妊娠しております。 もう臨月になりますが、子育てをまともにできる状況ではないため、引っ越しします。 本来、いつ出産になるかわからない時期ですので、引っ越しは避けたかったのですが、 夏休みに入り、道路にテントを張ってBBQをしたり、夜遅くまでものすごい声での道路遊びについに我慢の限界がきてしまいました。 夜遅くまでの騒音で睡眠不足になり、家事や育児も今までのようにできなくなり夫や両親にもたくさんの迷惑をかけてしまいました。 一戸建ての購入を夢見ていましたが、もしまた道路遊びに遭遇する可能性があると思うと怖くなり、結局マンションを購入することにしました。 道路族に出会ってから、幸せだった生活は全て壊されました。』
道路遊びがひどく、訴え続けましたが、無駄でした何が悪いのかと怒鳴られたこともあります。挨拶もなくなり、道路を通るたびにヒソヒソされ、参ってしまったので、思い切って引っ越しました。部屋は狭くなりましたが、快適です。今のアパートもたまに子供が遊んでいますが、通りがかる程度の常識の範囲内で、音量控えめ、時間も短時間なので、さほど気になりません。やはり以前住んでいた場所が異常だったのだと、改めて感じました。』
精神的に病んでしまい家を売却して引っ越しました。真面目に暮らしている者が多大な損失を出して引っ越すしか解決法がないなんて…あまりに理不尽です。道路族との出会いは 失うものがあまりにも大きすぎます。』

引っ越すことで道路族から解放され快適な環境を得られた反面、金銭面や人生設計においてその先の将来に与える影響が非常に大きいことが分かります。

引っ越したとてうつ病などの再発や後遺症に悩まされている人もいれば、その一方であらゆる事情から引っ越すことができず今なおひたすら耐えている人もいます。

道路族問題は人の人生を大きく狂わせてしまう可能性すらはらんだ、現代における重大な社会問題の一つなのです。

(1)アンケートコメントは一部を抜粋し掲載させて頂いておりますが、内容についてこちらでは一切の改変を加えておりません。

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