TIPS:道路遊びは違法?

この記事では法律的な側面から「道路遊び」を見ていきます。
もったいぶっても仕方ないので結論から言うと、道路遊びは違法になる可能性があります

道路交通法では、以下のように定義されています。

《道路交通法第14条3項》
三 児童(6歳以上13歳未満の者をいう。以下同じ。)若しくは幼児(6歳未満の者をいう。以下同じ。)を保護する責任のある者は、交通のひんぱんな道路又は踏切若しくはその附近の道路において、児童若しくは幼児に遊戯をさせ、又は自ら若しくはこれに代わる監護者が付き添わないで幼児を歩行させてはならない

ここで言う13歳未満とは12歳以下、つまり小学6年生までの児童を指します。
幼児を0歳から5歳と定義し、児童を6歳から12歳と定義しているのですね。

この項目では、
・幼児を保護者や監護者なくして歩かせること
・保護者や監護者がいたとしても、児童若しくは幼児に遊ばせること

道路や踏切などにおける上記の行為を違法としています。

さらに具体的な項目も

《道路交通法第76条4項》
何人も、次の各号に掲げる行為は、してはならない。

一 道路において、酒に酔つて交通の妨害となるような程度にふらつくこと。
二 道路において、交通の妨害となるような方法で寝そべり、すわり、しやがみ、又は立ちどまつていること。
三 交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること。
四 石、ガラスびん、金属片その他道路上の人若しくは車両等を損傷するおそれのある物件を投げ、又は発射すること。
五 前号に掲げるもののほか、道路において進行中の車両等から物件を投げること。
六 道路において進行中の自動車、トロリーバス又は路面電車に飛び乗り、若しくはこれらから飛び降り、又はこれらに外からつかまること。
七 前各号に掲げるもののほか、道路又は交通の状況により、公安委員会が、道路における交通の危険を生じさせ、又は著しく交通の妨害となるおそれがあると認めて定めた行為

こちらも上記いずれかに該当する場合は違法となり、5万円以下の罰金または罰則が適用される場合があります。

気になる項目を詳しく見ていきましょう。

二 道路において、交通の妨害となるような方法で寝そべり、すわり、しやがみ、又は立ちどまつていること

言わずもがな、というような項目ですが理由は明白ですね。
車に乗っている状態からは寝そべったり、すわり、しゃがんでいる人を視認することは難しく、その対象が子供であればさらに高い確率で死角になると考えられます。

ペットの散歩をされている飼い主の姿は見えても、背の低いペットの姿は見えないことがありますよね。

当然、車通りのある道路上で立ちどまる行為も危険です。

三 交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること。

この項目にあるローラー・スケート靴は以前流行した折、人にぶつかっての衝突事故などで二ュースでも取り上げられるほどの大問題になったことを覚えてらっしゃる方も少なくないと思います。

これに類するものといえば、キックボードスケートボードなどでしょうか。
子供のおもちゃとはいえこれらは意外とスピードが出る乗り物ですから、そもそも取り扱いには注意しなければなりません。

球戯も同様に、転がったボールを取りに行くなどして飛び出し、事故に遭うなどの危険性がありますから、絶対にやめましょう。

子供の交通人身事故発生件数

警視庁によると平成27年中に全国で発生した子供※1の交通人身事故件数はのべ1,582件に上り、負傷者数は2,000人を超える2,314人死者数7人の内3人は幼児と発表されています。

※1 子供の交通事故とは、幼児、小学生、中学生が関係した事故をいいます。

年齢層別推移で見ると小学生が1,001件と最も多くなっており、
時間帯別推移で見ると12時〜14時が175件、14〜16時が340件、16〜18時に528件と12時頃から徐々に増え始め、16〜18時の放課後にあたる時間帯に大幅に増えていることが分かります。

事故の要因は様々ですが、自転車乗用中・歩行中の事故ともに自宅から500メートル以内の範囲での事故発生率が高くなっており、警視庁では交通ルールの遵守を呼びかけています

ましてや車が通る道路で遊ばせるのは大変危険です。
運転者が安全確認、危険回避を意識することももちろん大切ですが、危険がある場所では遊ばせないことも大切なことですね。

すでに平成28年1月から6月までの上半期の調べでは発生件数747件の内、負傷者数は1,110人に上り、4人の子供達の命が失われています

子供を守るための法律です。

ここまで道路族問題にまつわる法律を見てきましたが、どのように思われたでしょうか。
もしかすると、「大げさな。」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、これらの多くは子供を守るために制定されているものですから、
大げさと捉え事故の被害者になる可能性や器物損壊などの加害者になる可能性に目をつぶり、あえて見て見ぬふりをするということは、守られる権利を違法という形で放棄する事に他なりません。

その結果として危険にさらされるのは権利を放棄した張本人ではなく、お子さんの方なのです

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